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ピリピリの正体

2025.08.13

厳しい暑さが続いています。
九州地方では先日の豪雨により、甚大な被害に見舞われた方々が多くいらっしゃいます。お盆を迎えるこの時期に、心苦しい思いでいっぱいです。

私事ですが、8月に入って間もなく、帯状疱疹を発症しました。
中庭の手入れをしたこともあり、虫にでも刺されたかなと思っていましたが、発疹が出始めて分かりました。

「痛み」に関するご相談は多く、帯状疱疹後の神経痛、手術後の神経痛、坐骨神経痛、月経痛、腹痛、頭痛、舌痛など様々です。

帯状疱疹といえば…
「神経に沿って、体の一部にピリピリとした痛みや痒み、つっぱった感覚などがあり、数日後その部位に赤みや水疱が出現する。
顔や胴体に発症しやすく、痛みがひどい人では皮膚の症状が落ち着いても違和感や痛みが残りやすい。発疹の痕が消失してもウイルスによって損傷を受けた神経の過敏性が亢進し、痛みが消えない状態になることがある。これを帯状疱疹後神経痛という。」

頭では病態を理解していますが、自身が発症したことでハッとしました。
こんなに苦しいものだったかと。
もっともっと患者さまの訴えを正確にとらえなくてはいけない。そのためには、お気持ちに寄り添うという心を持つことが何より大切なのだと。

漢方医学は、解剖学的情報や画像検査など存在しない時代からあるものです。
患者さまの訴える症状や目に見える状態から体の中では何が起きているのか病態を探り、核心に迫る医学でもあります。
この医学は、患者さまの心に寄り添うことなくして成立することはないのだと痛感しました。

少し話が変わりますが、通常の発疹や蕁麻疹などでは、発症の初期の段階から漢方薬をもって治療する事ができます。
ただし、帯状疱疹は一般的な発疹や蕁麻疹とは異なります。発症後すぐの抗ウイルス薬の開始が予後を左右するため、ピリピリとした痛みや痒み、部分的な違和感と発疹が出たら、早期の受診を強くおすすめします。私も数年ぶりにクリニックを受診しました。

帯状疱疹に対する漢方薬の治療は、初期では抗ウイルス薬との併用療法として、また、その後の神経疼痛に対して効果が期待できます。
お悩みの方は是非ご相談ください。

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